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くくる(心)をこめた沖縄料理   清水潔貴

2007年11月掲載

 

  泡盛といえば臭い、沖縄料理といえばくどいというイメージを持っていませんか?
  実を言うと、沖縄料理の店「くくる」をやっている私たち夫婦もそうだったのです。私たち、沖縄の人ではなく沖縄を愛する東京の人なんです。初めて沖縄に行って泡盛を呑んだ時は「マズ…」って思ったしミミガー(豚耳)やテビチ(豚足)を食べた時は「臭っ…」って思いました。
  でも沖縄の海やゆったりとした空気は大好きで、ここに居たいと思ったからには食べ物も好きにならなくてはと、沖縄にいた数年間、必至に勉強しました。そして、東京に帰り武蔵新田で二年前に「くくる」を始めました。「くくる」とは沖縄の言葉で心という意味です。
  沖縄料理といっても家庭料理、旨いも不味いも作る人の腕次第です。味付けも基本はあるものの大半が作る人の好みで決まります。そして、簡単な事ですが豚はちゃんと処理しないと臭いのです。また家庭料理の域を越えてしっかり下処理すれば、それはとっても美味しくなります。沖縄にもきっちりと仕事している店もあればそうでないお店もあります。初めて入ったお店が不味かったら沖縄料理嫌いになっちゃいますよね。自画自賛で申し訳ないのですが、心をこめて作った我が「くくる」の料理は旨いです。 では大倉陶園はなぜ蒲田へ?
申し訳ないのですが、心をこめて作った我が「くくる」の料理は旨いです。
  泡盛も近頃は改良されて呑み易くなっています。「くくる」で初めて泡盛を呑んで「美味しい」と言って下さる方が多いのです。家での晩酌も泡盛になったなんて話も聞きました。泡盛は焼酎や日本酒と同じように銘柄により味は異なります。ひとつであきらめずに自分と相性の良い泡盛を探してみるのも楽しいですよ。

 以前、泡盛や沖縄料理で沖縄に懲りた方も、「くくる」でもう一度チャレンジしてもらえたら嬉しいです。もちろん、泡盛・沖縄料理初体験の方も大歓迎です。「くくる」で沖縄料理を好きになれたら是非沖縄にも行ってみてください。沖縄は真冬でも気温は二十度前後。これからの季節もまた 良いんです。沖縄ではなるべくのんびりと過ごしてみて下さい。観光地めぐりとかよりも、ゆっくりとした“うちなー(沖縄)タイム”を満喫する方がおすすめです。

 

●清水 潔貴 (しみず きよたか)
矢口在住
ダイビングで訪れた沖縄にほれ込み現在沖縄料理店「くくる」経営

 

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