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命を考える  角田 満 

2008年2月掲載 あさたまメガホン

 

  昨年の六月号で、春休みに小笠原諸島で海がめや鯨と触れ合った体験のお話をさせて頂きました。その後、夏休みには、動物保護施設にボランティア参加しました。そのことから感じたこと、考えたことをお話ししたいと思います。
  皆さん、犬や猫はお好きですか?嫌いだ、という方もいるかと思いますが、日本でも動物、特にコンパニオンアニマルと呼ばれる動物達への考え方が昔に比べだいぶ変わり、ペットと生活する人も多くなりました。
  そんな中、自治体により殺処分されている犬猫の数は未だにそれぞれ二十万匹にも及びます。ご存知の方もあるとは思いますが皆さんはこれを聞いてどう思われますか?どうすれば解決できるのでしょうか?「私は犬を捨てたりしないから関係ない」のでしょうか?
  これまでに犬猫の他にも、アライグマ、カクレクマノミの様にテレビの影響でブームとなった動物達が多くいます。そして、ブームの影で野生化、捕獲、処分といった問題が度々起こりました。これは、欲しい、飼いたい、という気持ちが先行して、出所や動物達の特性を気にしなかった結果でした。
  実は犬猫も同じなのだと思います。チワワ、M・ダックスフンドなどの様な人気犬種は需要に応えるため、ひたすらに繁殖し、主にペットショップで提供されます。
  他の国ではペットはブリーダーから直接買い取り、ペットショップはオモチャやフードを売っているというのが一般的な様です。一方、飼う人による監視の目の届かない日本では、一部のブリーダーが乱繁殖を行い、様々な先天的疾患を呈する子達が増えています。先天的疾患を持つ子の行く先は・・・・。
またどこで、どんな環境でどんな親から産まれたのかも分からず買って来る事に、私は少し疑問を感じます。
  日本でも欧米の影響を受け、捨てられたりした動物を保護する保護施設(シェルター)が幾つか出来ています。次回は、そこで体験したこと、見たことについて書いてみたいと思います。

(つのだ みつる)

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