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文文文(bunbunbun)

 

自分も歌っているような ー李成美コンサートを主催してー   渡辺 幸子

2009年12月掲載

 

 大田区民プラザで、10月初めに「李政美コンサートin大田 VOL2」コンサートを開催しました。一昨年第1回目を計画してから、再び2回目を計画、そして無事終了できた過程で、いろいろな人に出会い、助けられました。世の中って案外狭いなぁというほどの思わぬ出会いがあり、又、助けたり、助けられたりの関係の大切さも、しみじみと感じました。
 李政美(イヂョンミ)さんは葛飾生まれの方。我が家の娘が、話せば長いすったもんだがあるのですが、葛飾にある都立定時制高校に通った縁で知り合った方です。小さな集まりにギターとチャンゴという朝鮮の太鼓をもって歌ってくださったことがありました。その時、その場に居られた事、彼女の歌を聞けたことの幸運を感謝したほど楽しい時間でした。彼女のギター、チャンゴにあわせて一緒に歌っていたら、とても幸せな気持ちになれたのです。どちらかというと、感激とか感動とかに鈍い私なのですが、その時は心から音楽を楽しめました。知り合いと一緒に又聞きたいなぁと、とっさに思いました。
 そんな思いつきを彼女に話したらやりましょうと心よく引き受けて下さって、第一回目のコンサート計画が始まりました。初めは周囲の知り合いを集めて、50人くらいと思っていたのが、助けを求めてあちこちツテを頼っていくうちに、250人もの人を集めることになりました。ツテを頼って会いに行く人が偶然にも、彼女の以前からのファンだったり、ファンになったばかりの人だったりというのは驚きでした。
 コンサートを計画してから半年後、2007年11月に無事一回目を終えた時は「コンサートをやりたい!」という自分自身の希望がかなえられた達成感だけで満足でした。コンサートに来てくださった方たちの「楽しかった」という言葉も自分の達成感をさらに高めてくれました。
 そのままで終わる筈だったのに時間が経つにつれ、不思議と、又コンサートを開催したいと思えてきました。準備は決して楽しいだけではないのですが、皆と作りあげていく過程が楽しいのかもしれないと、今回は少し余裕を持って考えることが出来ました。コンサートの夜は、まるで自分も舞台の上で歌っているような、ワクワクした気分も味わいました。何がこれまでの原動力かというと、歌えない自分も歌っているような気分になれるという事だったのかも知れません。
 今年のコンサートでは、あえてタイトルにVOL2を付け加えました。それは、VOL3も可能かもしれないとの期待をこめてのネーミングとコンサート会場で打ち明けてしまいました。この先何回続けられるかの見通しなども持たずに、又、その気になったらやりましょうという位の我々仲間ですが、まずはVOL3は是非にと思っています。無事、VOL3を開催することが出来ましたら、是非、一緒に楽しんでいただけたらと思います。

 

●渡辺 幸子(わたなべ さちこ)

 下丸子在住

 

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